我々は永遠に海を支配し続ける

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ヨーロッパ人の軍事顧問トーマス・ラッフルズ
 

「東南アジアは魅惑の土地である。
 豊富な香辛料とコーヒー、茶の農園は、マラッカの共和国政府によって効率的に管理されている。
 マラッカ海峡を中心とする交易網はこの地域の経済を牛耳っており、
 われわれヨーロッパの商売人が活躍する余地はない。
 ここの交易圏は、すべてマラッカか、彼の属国の商人によって占められている。
 さらに東の中国政府(中国とマラッカのcotがこの世界の二大交易中心地である)は鎖国している。
 そう、この二つの東アジアの政権は、対照的なやり方でわれわれヨーロッパ人に対抗したのだ。
 中国は鎖国することによって、
 マラッカは西欧化することによって、
 それぞれ自分たちの世界から我々を放逐することに見事成功したのである。」(ラッフルズ『東インド会社の経験』民明書房)

カステリャ、ポルトガル、フランス、イギリス・・・。

十七世紀にはいると、西欧列強の東アジア侵略が本格化してくる。

カステリャがフィリピンに殖民をはじめ、ポルトガルがモルッカ諸島に殖民。
イギリスはヴィヤジャナガルを攻撃して南インドを征服した。
フランスに至ってはジャワ島のマジャパヒト王国を攻撃し、インドネシアにマラッカと競合するCOTを開設した。

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ブランバンガンにフランスのCOTができたので、インドネシアの経済圏が分裂してしまった。
青がマラッカ交易権。赤がフランス交易権。癇癪おこる!

この頃になると香辛料やコーヒーの需要が増大し、取引量がうなぎのぼりにあがっていく。
当然、それらの主要産出地である東南アジアの入植地は人気が高い。
カステリャ、ポルトガルなどの入植に対抗して、わがマラッカも国策「植民地探検」をとって入植開始。

すると・・・。

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閣下! 腐った毛唐が宣戦布告してきました!

カステリャが宣戦してくる。
この世界でも、カステリャは新大陸の覇者である。続々と送られてくるカステリャ艦隊。
そのほとんどが大型艦2小型艦2で編成されている小部隊なのだが、海軍レベルが違うのか、この掃討によって生じるこちらの損害がバカにならない。

マラッカ海軍20隻vsカステリャ海軍4隻の海戦でも、終了時にはマラッカ16隻、カステリャ0隻とかなっているのだ。とんとんだからいいじゃないか、と思う方もいるかもしれないが、カステリャ軍はそうした小規模の海軍を何波にもわたって派遣してくるのである。
はじめ40隻近くあったマラッカ海軍は30隻になり、20隻になり、最後には10隻近くまで消耗してしまった。

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そこでフランスの参戦ですよ。

そこにフランス軍が瀕死のマジャパヒト王国に宣戦する。
これ以上毛唐にうちの庭で暴れまわってもらってはかなわんと、かけていた独立保障を盾にフランスに宣戦するが、この戦力比である。しまった、はやまった。
フランスの最新式海軍が東南アジアに御来航。
マラッカは海戦で敗れ、ジャワ島でゲリラ的抵抗を続けるので精一杯になってしまった。

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だが名君あらわる

そこに颯爽と登場したのがムザッファー・シャー・ハサヌディン。
シャーと名乗ってはいるが、管理共和制の総督である。

海軍が事実上壊滅した状態(マラッカ港に9隻大型艦が残っていたが、これだけではヨーロッパの海軍に対抗できないのは自明だった)で、ハサヌディンは抗戦は自殺行為だと判断した。
そこで講和の道を探るが、賠償金程度では強欲な南蛮人は講和してくれない。
仕方が無いので、前世紀からマラッカの属国だったセイロンやオリッサ、デーヴァ・ベンガルやペグー、アユタヤ、スコータイ朝などの属国解除を条件に、カステリャ、フランスと和平を行なった。
脳内補完的には、このヨーロッパとの闘いで、マラッカは東インドの交易支配のヘゲモニーを失った、ということになろう(属国による交易支配がほぼ全て解体されてしまったのだ)。

ムザッファーもまた、病を得て倒れてしまう。

だが、マラッカはこれで終わらなかった。

マラッカは臥薪嘗胆の決意で報復の準備をはじめる。

大海軍再建!

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リフォームですか? いいえ、リフォメーションです

ムザッファーの息子ムアッザムは、ヨーロッパに対抗する大海軍を建設するために大規模な軍事改革を行なった。
これはおそらく内政スライダーが革新主義&質重視に傾いているときに軍事能力が高い元首が登場したときに発生するイベントで、スライダーが革新主義と質重視に1つずつ振られ、選択肢にもよるが陸軍か海軍(あるいは両方に)諸々のボーナスがつく。

また、スライダーを海軍重視に振っていたため、ランダムイベントの「潤沢な物資」(一定期間、艦隊建造費用が安くなる)がたびたび発生。
マラッカは、すぐさま国策「強制徴募」(艦隊建造費用が半額になる)を採用して、大型艦ガレオン船を主体とする海軍再建に乗り出した。

ムアッザムの軍事改革は1654年と1673年と二度おこり、その都度海軍の改革が選択された。

また、ムアッザムは共和独裁制への政体変更も行なった。
共和独裁制は陸軍と海軍に士気のボーナスがつく、武闘国家向けの政体である。

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おまけ

シャー・ハサヌディンの家系は優秀な人材を多く輩出した。
写真はレベル6の智謀家が偉業を達成したところ。

ジャワ島の反乱

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マジャパヒト王国を滅ぼしたフランスだが、
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ジャワのヒンドゥー教徒の反乱により植民地を失い、
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1655年、マジャパヒトを継いだ形になったバリをマラッカが美味しくいただきました

ヴァンデッタするぞ!

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海軍が再建された

ガレオン艦が50隻に達したところで、モルッカ諸島に殖民をはじめたスペインとポルトガルに矢継ぎ早に宣戦布告。

艦隊を主力の26隻、そしてマラッカ海峡を哨戒する8隻、フィリピンを哨戒する8隻、モルッカ諸島を哨戒する8隻と編成し直して、カステリャとポルトガルの海軍を待ち受ける。
また、別働隊である輸送艦隊が彼らの植民地をうばっていく。

カステリャもポルトガルも、入念に準備されたマラッカ海軍の前に植民地を奪還することはかなわず、彼らの東インド領は(カステリャ領フィリピン、ポルトガル領オーストラリアを除いて)全てマラッカのものになったのであった。

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インドネシアの植民地をすべて剥奪する大勝利!

地図は、オレンジ枠が元カステリャの植民地、緑枠が元ポルトガルの植民地である。

宗教内戦

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マラッカはヒンドゥー教とキリスト教の混在する多宗教国家になった

写真のような感じで多宗教国家になったので、国策「博愛の精神」(異教徒への寛容度にボーナス)を採用した。
やはりフエラルテの精神は大切ですよね!

だが、これは巧妙なparadoxの罠だった。

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首都が!
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軍事的要衝が!
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海上拠点が!
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基本課税8の都市が!

つまりあれだったんだよ!

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これはjohanの鳩山友愛内閣に対するアンチテーゼだったんだよ!

空前の繁栄

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繁栄するマラッカ

十八世紀末、交易都市マラッカは空前の繁栄を迎えていた。
造船所では日々艦船が建造され、市場は活気にあふれている。
大学では科学の進歩が目覚しく、士官学校では有能な提督たちが輩出される。
取り扱う交易取引高は十五世紀の300ダカット前後から1300ダカットにまで増加。

じつにマラッカ・プロヴィンスは世界一の大都市である!

・・・ただし住民はシーア派。(完)

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マラッカはインドネシア全域を制する地域大国となった。

その後のマラッカを想像してみよう。

マラッカはすでにラテン化も果たし、領内には10を超える工場と全ての施設が建設された高インフラ国家である。
これはすでにこの国家が産業革命の時代を通り抜けたということを意味しはしないだろうか?
この世界では明やムガルといった超大国もそれぞれ国力を保持している。
ヨーロッパの国際秩序は普遍化しなかった世界がここにはある。

十九世紀の世界は、ヨーロッパ、新大陸、インド、中国、そして東南アジアの各勢力が、
それぞれの体制を世界秩序とするべく角逐しあう歴史が展開するだろう。


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Last-modified: 2009-09-08 (火) 10:45:27